鳥取県・伯耆国大山開山1300年祭実行委員会は18日、大山の歴史と魅力を紹介する「『伯耆国・大山開山1300年の歴史と文化を知る』歴史フォーラム」を東京・秋葉原で開催した。一般観覧者ら約400人が参加した。作家の井沢元彦さんとタレントでとっとりふるさと大使の上田まりえさんが大山の開山にまつわるエピソードや鳥取県の観光の魅力を紹介した。
冒頭、実行委員会名誉会長を務める鳥取県の平井伸治知事のメッセージを紹介。平井知事は「古くから地域の人々に恵みを与えている大山。大山の歴史や文化を1人でも多くの人に広め、大山ファンを増やしたい。今年は、大山開山1300年祭を山麓地域の官民が一体となって盛り上げていきたい」とPRした。
基調講演で井沢さんは「日本の歴史は大山から始まった」をテーマに、大山の歴史や「たいまつ行列」「たたら製鉄」といった文化、観光名所の紹介などを行った。
講演後は、井沢さんと上田さんが「伯耆国・大山の魅力再発見」をテーマに、風光明媚な大山の景色や史跡・社寺、鳥取県のグルメなどを紹介した。上田さんは「大山は何度も訪れたくなる場所。夏は登山、秋は紅葉、冬はスキーなど1年中楽しむことができる」と来訪を呼び掛けた。
今年は、大山中腹にある大山寺が開創して1300年を迎える。中国地方最高峰である大山は、古くから人々の信仰の対象となり、地域では大山を仰ぎ見る暮らしが根付いている。大山と大山山麓周辺では、8月に開催する「山の日記念全国大会」などさまざまな記念イベントが予定されている。